春の訪れと、いつものお客さま。


ずいぶんとあたたかくなってきました。

あんなにも咲いていた梅が散り、桜のつぼみが大きくなってきました。春までもう少しかな。
そんな季節の移り変わりを、身近に感じることができる、そんな環境っていいな、と、いつも思います。

星空の家の前の田んぼにも、ちらほら人の姿が見えるようになりました。田んぼの畔がきれいに塗られ、田おこしもあちこちで見られます。早いところでは、水が張られているところも。

気が付くと、3月もあと少し。
ちょうどお彼岸の時期に、星空の家には、決まって来客があります。

「お墓詣りのついでに」と。、大家さんはじめ、かつてこの家に住んでいた親戚のみなさんが立ち寄ってくれるのです。
先日も「母が住んでいた家なんです」と、親戚の方がいらっしゃいました。

裏山で竹の子ほりをしたこと。
池の周りをぐるりと回って遊んだこと。
かつて、土間からまっすぐに外にでる道があったこと。

「毎年ゆずを収穫したんだよね」と、ゆずの木を探してみると、見上げるほどすっかり大きくなっていました。

昔のことを懐かしく思い出しながら、今の様子もお伝えし、シェアハウスや図書館をご案内。
納屋からすっかり姿を変えた「星空の小さな図書館」も楽しんでくれたよう。しばらくもじもじしていたお子さんも、ぽそっと「ここ楽しい」。と。
その一言が、なんとも言えずうれしかったです。

長らく荒れてしまった庭や裏山を元の姿に戻すのはとても大変だけど、少しでもかつての姿に戻れたらいいな。そんなことを思いながら、今も時間を見つけては、手入れを進めています。

まだまだ気になるところはたくさんあるけれど「きれいにしてくれて、ありがとうございます」と、言われる度に、まだがんばろう、と思うのです。

時代と共に、変わりつつも、変わらずにいることも大切にしていきたいと思ったのでした。

DSC_1147