先日、星空の家と小さな図書館のある地区で夏祭りがありました。
毎年この日、地区の30代から40代の男性が中心に計画を立て準備をしている夏祭り。今年で4回目の開催です。
ちょうど星空の家がはじまったばかりの最初の夏、ポストに入っていたチラシを頼りに私たち星空の家の住人たちはおじゃましました。
思えばあの時が同じ地区で暮らす同年代の方と初めてお会いする機会だったような気がします。
この夏祭り参加をきっかけに、色々と気にかけ声をかけてくださるようになり、
今では地区の一員としてご一緒する機会も増えました。
夏祭りも毎年お手伝いしてします。
たった1年に一度の行事だけど、子どもたちも楽しみに参加してくれて、
上の世代の方たちもひょっこり顔をだしては差し入れをくれて「がんばってね」と声をかけてくれる。
4年前、初めて夏祭りを開催したときにはまだ生まれていなかった子どもも、今ではしゃべり走りまわり、小学生だったお兄ちゃんも来年は高校生。大人たちにとって1年はあっという間に流れていくけれど、子どもにとって1年は大きなもの。きっとこの夏祭りがなかったら、近くに住む子どもたちの成長を感じることができないまま、シェアハウスの中のことや、ここを目指してやってくる人との交流だけで時間が流れていってしまったかもしれませんね。
せっかくこの場所でシェアハウスと図書館をはじめたのだから、一番身近な、一番近くの人たちにとって、身近な当たり前の場所でありたいし、私たちも地域のことをちゃんと身近な自分のこととして感じていたいと思う。そう思うと、ご近所さんが気兼ねなく集ってくるこの夏祭りは、「今」を知るとても貴重な機会なんだと思います。1年に1度しか会えないけれど、4年経てば4回会えて、ちょっとずつでも会話が広がっていく。そうやってゆっくり地域に馴染んでいくのがここでは自然な流れなのかもしれません。
住人は変われど、今ではシェアハウスがここにあることを覚えてもらえて、若い人が増えるのはいいね、なんて声をかけてもらうこともあります。
歩みは決して大きくないけれど、1年で一歩ずつでも地域とともに、前へ進んでいけたらいいな。
大きな大きな打ち上げ花火もいいけれど、みんなでわいわいする花火もいいものです。
また来年もこの場所で、この夏を過ごしたいと思ったのでした。