ニッポンの夏、いすみの夏


暑い夏がはじまりました。

今年は梅雨にあまり雨が降りませんでしたね。畑の野菜たちがちょっぴり元気がなさげです。

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夏になると周りの景色もずいぶんと変わってきます。
田んぼが青々しはじめ、青空とのコントラストがとてもきれい。とりおり吹く風が通るとさわさわと気持ちよく、緑のじゅうたんが揺れる景色は今だからこそ。

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日中暑くなってくると、畑と田んぼの作業は朝と夕方が中心。早いところだと朝の7時ぐらいからうぃーんと草刈り機の音が聞こえはじめます。お年よりは朝が早いというけれど、この季節に朝早く起きるのも必然なのかもしれません。
私も夏はずいぶん早起きになります。午前中にできることをやって、お昼を食べたらお昼寝。また涼しくなったら作業をして、と、天気と共に、物事が進んでいくのも『いなか』ならでは。

夕方になると一気に気温が下がりとても過ごしやすくなります。寝苦しい夜はほとんどないのも古民家暮らしのよさだったり。夜のお散歩も気持ちがいいものです。満月の日は月明かりがとても明るくて驚くほど。いつもはあんなに真っ暗な夜道なのにね。

毎日毎日暑いけれど、日陰に入ると風が心地よくて汗がすっと引いていくし、コンクリートの照り返しもそれほどないから、からっと過ごしやすい日も多い。畑にできるトマトやナス、キュウリなどの夏野菜がちょうど旬をむかえて、収穫したての新鮮野菜をいっぱい食べると自然と体が冷えていく。「旬の野菜を食べることは、体にとってもいいのよ。夏野菜は体を冷やすし、冬野菜は温める効果があるからね。」と、教えてもらって納得。かつてピーマンを冬に食べていた自分に早く教えてあげたかったものです。

ジージーとセミの鳴き声と共に、ホーホケキョとウグイスの声が聞こえてくることにはびっくりしたけれど、そんな日常の音に耳をすましていると、ちょっとずつ変わっていく季節も感じられる。

毎年夏の暑さは厳しくなっていくように思うけれど、自然と共に、自然を感じ過ごしていくことは、自分の体にも心にもいいことなんじゃないかなと、毎年思います。

ニッポンの夏っていいな。

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