暑くなってきました。早いもので梅雨明けです。
なかなか体が慣れず辛いのですが、夏といえば、あの季節。そう、「流しそうめん」。
「流しそうめん」ってやったことありますか?
私は子どものころ、家族と行った旅行先で、はじめての「流しそうめん」体験をしました。
そこはよくあるリゾート施設のような場所で、テーブルの上に大きなたらいがのっていました。
中をのぞき込むとそうめんがぐるぐるぐるぐる。まるで流れるプールの中を泳いでいるようなそんな景色でした。
生まれてはじめてみた「流れるそうめん」。子どもだった私はワクワクして、食べるのも忘れて夢中になってすくいました。当然お椀の中はそうめんでてんこ盛り。「とったら食べなさい!」とこっぴどく怒られました。そうそう、うっかりテーブルに空いている穴に皿を置いてしまい水が溢れて大惨事にもなったっけ。あの穴は水を流すためのものとは知らず、初めての流しそうめんは、楽しかったと同時に親によく怒られたことを今でも覚えています。
そんなこんなで大人になって、「流れるそうめん」を見たワクワク感を忘れていたのですが、星空の家をはじめて2年がたったころ「夏だし、熱いし、流しそうめんしようか」と、住人の一人が言いだし再び体験するときがやって来たのです。
しかし、子どもの頃と大きく違ったのは流しそうめん台からつくるということ。「台からつくってやればいいじゃん」。最初はその言葉の意味がまったくわかりませんでした。そう、星空の家の裏山から竹を切り出して、竹のそうめん台をつくるというのです。なるほど~。いざ友人達と一緒につくりはじめてみると驚くことばかり。
竹の枝が簡単に取れること、竹が割れる時にいい音がすること、均等に節があること、そして、中はとてもきれいだということ。「流しそうめん」をする前に結構な手間がかかるけれど、足場を組んで台に乗せて水が流れた瞬間は本当にうれしいものです。大の大人が大はしゃぎでした。
それからというもの、毎年夏になるとイベントがあるごとに「流しそうめん」を台からつくってみんなで楽しむようになりました。
先日は、星空スペースに35名ものお客さまがくるということで、特大の流しそうめん台をつくりました。
いすみ市に視察に来ていた跡見学園女子大学のみなさまと先生、市役所の職員さんたちもとても喜んでくれました。
また、一緒に企画をしている「結農園x星空スペース 農家・里山体験」でも、台から作る流しそうめんワークショップは大人気。
今年もまもなく定員いっぱいです。
「結農園x星空スペース 台から作る流しそうめんワークショップ&清流川遊び」
毎回、すべて完璧にできることはありません。うまく竹が切り出せなかったり、水の流れが滞ってしまったり、ある時はそうめんを茹でるのに大失敗してしまったり、何かしらつまずいてしまうことがあります。それでも回を重ねていくごとに、反省を生かし、工夫をし、パワーアップしているような気もします。
梅雨も明け暑い日が続きなんだか気がめいってしまうけれど、夏だからこその「流しそうめん。」
子どもも大人もみんなで一緒に「ワクワク」できるいい瞬間かもしれません。