小さな夏祭り


星空の家と小さな図書館のある地区では毎年、この時期になると小さな夏祭りが開催されます。

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かつて多くの人が住んでいたこの地区も今ではすっかり人が減り、半分以上が60歳以上の方になりました。
担ぎ手が減ったことで神輿が出なくなり、地域の活動も少しずつ縮小しているそうです。
そんな中でも自分たちでできることをやろう!と5年前から地元の青年部のみなさんたちがこの夏祭りをはじめました。

青年部のメンバーは30代~40代前半の男性6名。ずっと地元の方もいれば、よそから越してきた人もいます。
星空の家の住人も仲間に入れてもらっています。それぞれ仕事や消防団、いろいろな役の合間をぬって準備を進めてきた夏祭り。

暗くなる前から準備を進め、子どもたちが集まる前に青年部の皆さんはひと足先に乾杯していました。

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当日は近くの介護施設での納涼祭もあり、普段はほとんど見かけない人の姿もちらほら。子どもたちも自転車に乗って行き来していました。

納涼祭が落ち着いてきた時間から子どもたちも集会場に集まってきます。
今年は初めての試みで流しそうめんをやりました。子どもたちもとても楽しそうです。

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青年部のみなさんが用意した手づくりミックスジュースやクレープを頬張りながら、ゲームをし、そして、最後はみんなで花火もしました。

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毎年、1回だけのこの夏祭り。市で開催されているお祭りや他の地域に比べると多くの人が集まるわけでもなく、何か大きなことがあるわけでもありません。きっと夏祭りとしては小さなものかもしれないけれど、こうやって、地域の大人も子どもも集まる日があるというのはとても貴重な機会だと思うのです。毎年、この日にしか会わない人もいます。5年前にはじめて会った時、小学生だった子も今では高校生。星空の家の住人も入れ替わりました。それでも変わらず地域の人と一緒に、1年1年、時を重ねていけることがとてもありがたくうれしいことです。

次に会えるのは「また来年」かもしれないけれど、星空の家もここで暮らす住人も地域の人と一緒にまた来年を楽しみにしたいと思います。