(エッセイ)ちょっとだけ背伸びをして進んでみたその先に。


※このエッセイは、都会からいなかへ移住した管理人が日々の想いを綴っています。

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早いもので新しい年を迎えて1か月が過ぎました。時間が経つのは早い!そう思わずにはいられません。今年1年がんばるぞ!と年明けに誓った今年の決意、今も継続してますか。毎日の忙しさに追われていると新しいことに挑戦することが億劫になって忘れてしまいそうになります。そんな時、いつも思い出すことがあります。

かつて営業の仕事をしていたとき、毎月売上目標を持たされていました。目標が明確にあることはとてもわかりやすくて、目に見える達成感は、私にとって大きなやりがいでした。ただ、経験を積むごとにどんどんと高くなっていく目標はやっぱりつらかった。終りなく上がっていく目標に息切れしそうになっている私に、上司は言いました。「なんでもそうだけど、いきなりできるようになることはない。少しずつ体を慣らしていって前に進んでいけば大きな目標も乗り越えられるようになるんだよ」と。「そうは言っても、目の前のことに精いっぱいで先のことなんて考えられません…」と当時は涙目で訴えたのですが、会社を辞めて改めて思うと、あの時、上司が言いたかったことがわかるようになりました。成長ってちょっとずつしていくもので、限界は自分が決めるものではないんですよね。「現状維持は衰退でしかない。」。変化を楽しみながら新しいことに挑戦しようと思えるようになったのはその一言があったからでした。新しいことをはじめるには勇気が要るけれど、ちょっとだけ背伸びをしてはじめてみてたら、それが背伸びではなくなる日がくると思うのです。私だって最初からいろいろとできた訳ではありません。シェアハウスも図書館もカフェも、最初はこんなのできっこない、と思っていました。でもよくよく考えて、「家の改装はできないけれど、そうじならできるかも」と、「今」の自分ができることからはじめて、少しずつできることを増やしていっただけのこと。小さな本棚をつくってみたり、誰かがやっているのお手伝いして一緒にさせてもらったり。ちょっとだけがんばったらできるかな、と思えたらきっとそれはいつか形することができるかもしれません。やってみようという勇気と、ちょっとの努力が自分を成長させてくれるのだと思います。最初はやっぱり大変だけど、振り返ってみたらいろいろなことができるようになっていて、ちゃんと成長しているんだ、って思える日々が積み重なっていくのかもしれませんね。